人の嗅覚なんて犬などの他の生き物に比べると、たかがしれているのである。それでも人は『臭い』に敏感である。
それは人が社会生活を営み、人とのコミニケーションの中で生きているからであろうと思う。
『ニオイ』には“臭い”と“匂い”の2つの漢字が存在し、かなりイメージも異なる。
さらに今回の『臭い』も一口にあげても、口臭、汗の臭い、脇の臭い、足の臭いと様々である。また男女差・年齢差もあると思う。
代謝が活発な思春期の学生はやはり汗の臭いが多く、気になる年頃だろう。若い女性なら冬場のブーツの中の蒸れた足の臭いはかなり気になるであろう。
あるアンケート調査によると、日本人が最も気になる臭いは『口臭』であるらしく、約半数の割合であるという。
しかしこの1年はコロナ禍でのマスク生活になってからは私自身、口臭はさほど気にはならない。またソーシャルディスタンスで他人と極端に接することはなくなった。
しかしそれでも、電車やバスなどの公共交通機関や繁華街、人混みの多い建物など、どうしても他人との接触が避けられない場面もある。
私は汗かきなので、制汗剤やデオドラントスプレーをドラッグストアで色々と試すのが好きなのであるが、柑橘系など刺激の強い制汗剤は返って汗が乾いた臭いと合わさると不快な臭いになるので、できるだけ無臭や石鹸の香り、フローラルな香りがする制汗剤を選ぶようにはしている。
梅雨がようやく明けて夏がやってきた。ここ数日、日本のあちこちで猛暑日である。これからどんどん気温が上昇する季節になる。マスク生活も続くであろう。
連休が始まり人出が増えると予想されている。もちろん、コロナ対策は重要であり、ソーシャルディスタンスは不可欠である。しかしいくら人間関係に物理的な距離ができようとも、『臭いケア』は他人への“配慮と優しさ”という意味でも重要であると思う。